元々邦ロックが好きでよく聴いている。
ロックミュージックと出会った頃はどちらかというと割と鬱屈とした思春期を送っていたので、そういう気分とよくマッチしたのだろう。正確に言えば、聴いていたのはいつでも暴れ回りたい気分に合うパンク寄りだった気もするが。尚実際には特に暴れまわってはいない。
今は特に鬱屈とはしていないけれど変わらず音楽は好きで、今になっても年々好きな音楽はひたすらに増えている。趣向は当時と似ていたり少しくらい違っていたりする。果たして歳を追うごとに嗜好の幅が広がっているのか、単に飽き性な自分には多少新しい音楽をいつも取り入れているのが合っているのかはわからない。どちらもだろうか。
ただ、子どもの頃ともまた変わったところはあって、最近は直球でストレートな歌詞を素直に受け取ることが増えた。
愛とか情熱とか歌われると反射的に白目を剥いて泡吹いていることが多かった過去だが(正直恋人間に限定したラブソングなどにはあまり共感を寄せたことがないので、退屈な気分になりスキップするか、ラジオなどは聴き流している)、最近は「まあそれくらい熱い気分で生きていたいもんだよな」と思って聴いている。異性間に限定しない歌詞は割とスッと受け取れる。
愛だよな。知らんけど。
しかしロックはいつでも愛とか情熱とかを歌っていた気がするので、昔の自分は歌詞を一切聴いていなかったのかもしれない。音で生きていたのか?随分曲に失礼な話であるような気もする。でも異国語の歌だと音だけで覚えていたりするし、そういうもんだろうか。
ということで、そういう素直な今の気分の記念に、スクラップブックの表紙にスクラップをした。
タイトルは、過去にKing Gnuがテレビで特集されていた時、四人で車の中で歌っていたのが印象的だったので。あれなんだか良かったんだよな、あのシーン。
そのうち何かしらの大仕事でもした後に、仕事仲間たちとああやって夜の道だか車の中だかで草臥きったまま歌えたらいいよな、などと思いながら今日は春キャベツ入りのうどんを啜ってひとり一日を終えた。
うどんの味はめちゃくちゃ薄かった。